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イアンのナードコア大百科の上梓を祝います(遅ればせながら)

謎が謎を呼ぶ謎の外国人、イアン。彼が日本滞在時に収集した、ナードコアムーブメントの様々な資料を、大百科として編纂したようで、僕も以前から手に入れてはいたのだが、未だにこのブログは、ナードコアで検索してやってくる人が多いみたいなので、一応インフォメーション、ということで。


個人的にはゲンロンカフェのナードコアムーブメントとはなんだったのかのときに在庫切れを起こしていたので、後日埼玉はサイボクハムにて行われた、イアン送別会のときに入手した。とにかく、分厚くてやばい、凶器になる、頭おかしい、といったのがゴールデンポーク&アルコール入りの感想だ。

なぜこの本がアメリカ人によって書かれたの?っていう疑問を普通は抱くと思うんだけど、それ以前になんでこのアメリカンはドリフを知ってんの?ドリフDVDBOX付録のハッピをなんで全種もってるの?とか、そいういうパーソナリティのインパクトのほうが強いんだよねイアン。

だって、DVDボックス一つに付き5種類あるハッピのうちどれか1つしか入ってないんだぜ。

[mathjax] 

\[
E[X] = \sum_{i=1}^{5}{p_i x_i} = \sum_{i=1}^{5}{\frac{5}{i}}=11.41[豪華版BOX個]
\]

それにしても、今回感服したのは、この情報量と網羅性だよね。奨学金もらって院生とかなになって、研究者としてやってくれよ、エロゲ会社の広報しながらじゃなく。

特にダンスミュージック好きな御仁であればDiscogsのカタログ情報にはお世話になっていると思うんだけど、なんか自分らがCDをリリースするたびに、そこのカタログがすごい速度で整理されていく…、だれなんだこの SpeedBeatz っていうイカれたユーザーは!ってずっと思ってたんだけど、イアンに「いやそれ僕」って言われて長年の疑問が解消されたり。

吉田豪氏がアフター6ジャンクションというラジオ番組で、ナードコア大百科を紹介したという書き起こしを見つけたのだが、後半にあるデータを残す重要性については本当に同意できる。ネット上に残っている情報はホント少ない。

イアンみたいにDiscogsとかに現世の情報を登録しまくってる人に、資料本書いてもらったほうが、後世にとってほんといいよね。ネットにない情報を編纂していく人って重要だ。

話は逸れるが、ナードコアは20年前後くらい前の動きだけど、ここ10年くらいだとニコ生のユーザー生まわりの情報もほとんどまとまってない。当時、全日社長と情報交換してたんだけど、Youtubeやる前のヒカキンとか、現N国議員のAV男優兼監督の人とか、面白い事象が沢山あったんだけど、どうにもニッチかつハイコンテクストなくせに広大すぎて伝えようがない。

ちなみにこのブログで現在一番アクセスされてるのが、この昔話:ナードコア周辺言説についてひとこと言っておくか

今読むと、酔いが冷めてきたからちょっと書いてみたっていう空気感があるけど、まあ今更推敲する必要もなかろう。

こんどはナードコア大百科片手に、記憶は正しかったのか今度検証してみようかな。酒飲みながら。

いやイアンがいてくれて、俺ら運がいいよなあ。


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